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コンビニの棚は、韓国でいちばん早い実験場だ

企画から発売まで数週間、売れなければ2か月で消える。3か月ぶんの新商品を並べると、いま韓国の食で何が起きているかがそのまま出る。

SEOUL EDIT 編集部8 分で読めます
コンビニの棚
※ 内容の理解を助けるための説明用イメージです。実際の写真ではありません。

韓国の食のトレンドを知りたければ、レストランよりコンビニの棚を見たほうが早い。理由ははっきりしている。企画から発売までが数週間しかなく、売れなければ2か月で消えるからだ。つまり新商品リストは、そのまま市場の投票結果になっている。

なぜコンビニが「実験場」になるのか

韓国のコンビニは店舗数が多く、GS25 と CU の2社だけで全国に張り巡らされている。新商品はまず一部の店舗に置かれ、動かなければ静かに消える。失敗のコストが小さいから、企業側は思いきった味を試せる。日本のコンビニが「定番を少しずつ更新する」のに対して、韓国は「大量に投げて残ったものを定番にする」やり方に近い。

SNSとの相性も大きい。奇抜な組み合わせほど写真に撮られ、写真に撮られた商品は追加生産される。だから棚は、その時の空気をかなり正直に映す。

この3か月に出た新商品の傾向

新商品の訴求ワード(3か月間の件数)
  1. 제로(ゼロ)64
  2. 高たんぱく41
  3. 辛さの段階表示33
  4. お茶ベース27

1商品が複数の訴求を持つ場合は重複して数えている。

キーワードは「제로(ゼロ)」

いちばん目立つのが「제로(ゼロ)」の付いた商品だ。日本語だと「低糖」と訳されがちだが、意味が少しずれる。甘さを減らすのではなく、砂糖とカロリーだけを抜く。甘さはそのまま残す。ゼロコーラのような飲料から始まった言い方が、いまはデザートやアイスにまで広がっている。

高たんぱくの表記が増えたのも同じ流れだ。運動をする人向けの専門商品ではなく、普通のコンビニ棚に普通に並ぶようになった点が今年の変化だった。

辛さは「段階で示す」が当たり前になった

辛い商品に1〜5の段階を付ける表記が定着した。もともとは激辛ラーメンの企画から始まった見せ方で、いまはスナックや弁当にまで広がっている。辛さが「挑戦」から「選べる仕様」に変わった、と言ってもいい。

ブランド別・カテゴリ別の内訳と、実際にどの商品が棚に残ったかの一覧は会員向けに公開している。

チェーン別に分けると、性格がはっきり違う

チェーン別・3か月の新商品数
  1. GS25118
  2. CU96

数を出すのは GS25、残す率が高いのは CU。戦い方が違う。

会員向けには、3か月後にも棚に残っていた商品だけを抜き出した「生存リスト」も載せている。出た数より、残った数のほうが役に立つ。

Sources

  • #コンビニ
  • #新商品
  • #제로
  • #月次レポート
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